「カーリース契約に出てくるオープンエンドとクローズエンドって一体何?」
「どちらが自分にとって合っているのか分からないし、説明も難しくて理解できない・・・」
カーリース契約をする際に必ず出てくる難しいワードのオープエンド・クローズドエンド。
今回は、この2つの違いを分かりやすく解説をしていきます。
カーリース執事
この記事でわかる内容
まずは残価について理解しよう!
オープンエンドとクローズドエンドを説明する前に残価という言葉を理解しておかなくてはいけません。
残価というのは正確にいうと「残存価格」と呼ばれ、リース契約終了時に車がどのくらいの価値になっているか、と考えるとわかりやすいでしょう。
カーリースというのは、この残価を差し引いた残りの価格をリース料として契約期間内で支払っていくことになります。
仮に300万円の車を5年リース契約するとします。
5年後の残価を50万円と設定すると、残りの250万円をリース料として毎月支払っていくという流れです。
5年は60ヶ月なので、250万円で割ると1ヶ月約4万円弱支払っていくことになります。
この仕組みを理解すれば、残価を高く設定するとそれだけリース料を抑えることができるということがわかるのではないでしょうか。
「設定した残価と実際の車の査定額に違いが生じた場合どうするの?」
という疑問も生まれるかと思います。
この疑問の解決方法がオープンエンドとクローズドエンドと呼ばれる契約方式なのです。
オープンエンドの特徴・メリット・デメリット
オープンエンド方式の特徴をまとめると、
- お客様が残価の設定をすることができる
- 残価を支払って買い取ることができる
- 残価の精算をする必要がある
といった点があげられます。
オープンエンドの場合は残価の責任はお客様にあるため、以上のように価格帯の調整をすることができるのです。
では、以上の特徴をふまえてオープンエンド方式のメリット・デメリットを見ていきましょう。
オープンエンドのメリット!毎月のリース料を抑えられる!
オープンエンド方式の最大のメリットは毎月のリース料を抑えることができるということです。
特徴でもお話ししたように、オープンエンド方式はお客様が残価の設定をすることができます。
つまり、リース料をなるべく抑えたいということであれば残価を高く見積もるということができるのです。
また、契約満了時に残った残価を支払うことで買取をすることもできます。
カーリース執事
オープンエンドのデメリット!残価設定をミスると多額の出費になる!
オープンエンドのデメリットとしては、残価を高く設定しすぎてしまうと思わぬ出費に悩まされてしまうという点があります。
再三お伝えしていますが、オープンエンドの残価の責任はお客様です。
そのため、契約終了後に残価と実際の査定に差額が生じた場合、精算するのもお客様がしなくてはいけません。
例でいうと、残価を100万に設定して実際の査定額が50万だった場合、契約終了後に50万の差額を精算しなくてはいけないという流れです。
ある程度の残価の予測値は業者も一緒にサポートしてくれるので、リース料を抑えたいという願望が強くなりすぎないように注意しましょう。
クローズドエンドの特徴・メリット・デメリット
クローズドエンド方式の特徴をまとめると、
- お客様が残価の設定をすることができない
- 契約満了時に残価を支払う必要がない
という点があげられます。
オープンエンドとは違いクローズドエンドの残価の責任は業者側になるため、お客様側から調整はできないものの、契約満了時の清算を気にする必要がありません。
では、クローズドエンド方式のメリット・デメリットについてもみていきましょう。
クローズドエンドのメリット!残価を気にする必要がない!
クローズドエンドは車の残価を気にする必要がないという点が大きなメリットです。
契約満了時に残価の差額を清算する必要がないため、運転に自信がない方でも安心でしょう。
契約満了時に出費やあれこれとやり取りするのが嫌という方も多いので、そのような場合はクローズドエンドがおすすめです。
クローズドエンドのデメリット!リース料が高くなりがち!
クローズドエンドは差額の支払いをする必要がない分、業者側は残価を低く設定しがちなので、リース料はオープンエンドと比較すると高くなりがちです。
また、一般的にクローズドエンドで契約した場合は買取りという選択肢がないので、車に愛着がわいても再リースや返却といった方法しかなくなってしまいます。
カーリース執事
オープンエンド・クローズドエンドの違いを比較!
ここまでオープンエンド・クローズドエンドについてあらかた理解してもらえたのではないでしょうか。
とはいってもまだまだ見比べなければ見えてこない部分もあるので、オープンエンドとクローズドエンドの違いがわかりやすいように比較表を作りました。
オープンエンド | クローズドエンド | |
残価の公開 | あり | なし |
残価の責任 | 契約者(あなた) | 業者 |
残価の調整・決定 | 契約者(あなた)が可能 高く設定してリース料を抑えることができる |
契約者は不可 比較的残価は低くなりがち |
契約満了時の選択 | 返却or新車乗り換えor再リースor買取り | 返却or新車乗り換えor再リース |
制限走行距離 | あり | あり |
比べてみても、オープンエンドとクローズドエンドの大きな違いはやはり残価の設定ができるかどうかでしょう。
設定をすることで毎月のリース料にも影響を与えるので、よほどのこだわりがなければオープンエンド方式の方が支払いの調整がしやすいのでいいかもしれませんね。
カーリース執事
オープンエンド・クローズドエンドがおすすめな人・おすすめできない人!
では、オープンエンド・クローズドエンドどちらがおすすめなのかを考えていきます。
こちらもわかりやすく比較表にしましたので参考にしてみてください。
おすすめな人 | おすすめできない人 | |
オープンエンド | ・リース料をできるだけ安く抑えたい人 ・運転に自信がある人 ・車に愛着がわきやすい人 ・カーリース初心者の人 |
・運転が荒い人 ・運転に自信がない人 ・契約満了時に支払いをしたくない人 |
クローズドエンド | ・リース料はあまり気にしない人 ・契約満了時の清算が面倒に感じる人 ・運転に自信がない人 |
・リース料を安く抑えたい人 ・買取を検討している人 |
オープンエンドは車の価値を必要以上に下げない運転ができる方や、リース料をできるだけ抑えたいと考えている方にぴったりですね。
逆にクローズドエンドは契約終了後の清算をしたくない方や免許取り立てで運転に自信がないという方に向いています。
自分がどちらの方式が合うのかは、今回紹介した比較表を基に決めてみるのもいいかもしれませんね。
オープンエンド・クローズドエンドを理解して自分にぴったりな契約をしよう!
オープンエンド・クローズドエンド共にメリット・デメリットがあることを理解してもらえたでしょうか。
この2つの方式をしっかりと理解せずに契約をすると、思わぬ出費がかさんでしまう、リース料が高く感じてしまうといったケースが発生してしまいます。
カーリース業者によっては片方の方式しかない場合もあるので、どちらの方式でが合っているのかを明確にして自分にぴったりな契約をするようにしてください。